確定拠出年金の運用で加入者が行うことはふたつだけ。

ひとつは、月額掛金をどの商品に振り分けるか。 

ふたつめは、運用してきた商品の変更を行うこと。預替 (あずけかえ)といいます。


  • 月額掛金の振り分け

月額掛金とは、いうなれば大きな水槽に水を少しずつ入れることです。

水槽のことを確定拠出年金制度では個人別管理資産額といい、

ここに毎月入れられていく水が月額掛金。

iDeCoでの月額掛金は加入者本人が、

企業型確定拠出年金であれば会社が月額掛金を入れていきます。


月額掛金運用




加入者は、加入時に月額掛金をどの商品で運用するか指示をします。

掛金全額をひとつの商品で運用してもOKですし、ふたつの商品に50%ずつの運用もOK。 

指示は1%刻みで行うことができ、ラインナップすべての商品を選択してもOKです。



月額掛金の割り振りはいつでも変更することができます。



先月までは掛金の全額を定期預金で運用していたけれど、

来月からは半分を株式投信で運用することも可能。



ただし、投資信託を購入するのであれば

毎月定額で長い期間継続して購入することがおすすめです。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。





また若い人ほど株式投資信託の組み入れを検討するのがおすすめ。

一般的な確定拠出年金のプランでは

国内株式と海外株式、それぞれの平均的な指標に連動するインデックス投信が入っています。

インデックス投信は、購入し値動きを追うことで経済の動きが感じ取れるメリットがあります。

また、長期的にはアクティブ運用よりも高い利益がとれる傾向もあり

初心者にはおすすめの商品群といえます。



  • 預替

預替 (あずけかえ)とは

それまで運用してきた商品を売却し、制度内の別の商品に移換すること。

投資信託は売却することで利益や損失が確定します。

相場が上がって利益が出たタイミングでいったん売却して利益をとり、

ひとまず定期預金など元本が割れない商品に温存することは

確定拠出年金運用のセオリーのひとつです。


預け替え投信から定期


 
低金利の昨今では、定期預金から定期預金への預替 も効果的です。

2019年現在、確定拠出年金内の定期預金の多くは金利が0.01%。

月額掛金が10,000円未満の場合、利子がまったくつかないことに。

数ヶ月分の定期預金をいったん解約、

1本の定期預金にまとめ直すと、利子がつくようになります。