投資信託の買い方・売り方の基本はたったこれだけ!
詳しくお話していきましょう。
1. 毎月定額で購入する。
投資信託でお金をふやそうと思ったら
一度に多額に購入せず、 毎月定額で購入し続けることです。
安値で購入して高値で売却すれば利益が得られるのが投資信託ですが、
基準価額は常に上下しますので、いつが安値かの見極めは難しいものです。
1回500円から購入可能な商品もあるほど、投資信託は少額で購入できます。
少額で購入タイミングを分散させることでリスクを低減させることができるのです。
これをドルコスト平均法といいます。
こちらの表をご覧いただきましょう。
毎月10,000円ずつとある投資信託を購入した場合のシミュレーションです。
基準価額が400円と200円をいったりきたりしていますので、この期間の市場平均価額は300円。
しかし、毎月10,000円で4ヶ月、40,000円で購入した取得価額は、
基準価額が安いときにはたくさんの口数が買えたため
40,000円 ÷ 150口 = 267円 となり、平均額よりも安く買えることに。
毎月定額で購入し続けるなら、基準価額が下がっても慌てず買い続けることが肝心。
基準価額が平均値に戻ったところで売却しても、利益が生まれることになります。
何よりも、いつ買おうかと思い悩むストレスから解放されることが魅力です。
投資は決断の連続ですから、機能的に買い付けできる仕組みを活用しない手はありません。
つみたてNISAや確定拠出年金を利用すれば
自動的にドルコスト平均法が実現できますし、節税のメリットもついてきます。
2. 高値になったら売却する。
ストレスなく自動運転で購入した投資信託は、高値になったら売却するだけ。
しかし、これが少々厄介です。
まず知らなければならないのは、購入した投資信託の利益率の相場です。
よく、安定的な運用方法と紹介される投資信託に、主に債券市場で運用されるものがあります。
国内債券投信で運用して、いつか元本を倍に! と夢見たとしても、
これはおそらく実現できません。
過去の実績から試算すると、
国内債券投信は1〜3年の値動きでは高値期で売却したとしても1%強、
5年以上の中長期に訪れた高値期で売却しても5〜10%程度の利益しかとれない結果となりました。
国内債券投信であればこの程度の利益がとれるなら都度売却するのが適切と判断しなければなりません。
それでも昨今の定期預金の数十倍の利益率です。
同じ債券でも海外債券投信であれば、
為替変動の影響で1〜3年の値動きで3〜5%程度、
5年以上の中長期なら20〜35%程度の利益が期待できます。
株式であれば、1〜3年の値動きで10%程度、
5年以上の中長期なら50〜85%程度の利益が、過去の値動きから期待できることに。
この水準が、多くの方が投資に期待する利益水準ではないでしょうか。
一口に投資信託といっても、主な運用市場によって期待できる利益相場が異なります。
自分が運用している投資信託の相場を把握し、
深追いしすぎず適切に利益確定していくことが重要です。