ラクラク運用生活のススメ

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定期預金の金利がなかなか上がらないとお嘆きの方は多いと思いますが、

金利がどのように決まっているかご存知でしょうか。

 

金利には短期金利と長期金利があります。

 

1995年まで日本の短期金利といえば、日銀が民間銀行へ資金を貸し出す際に使われた公定歩合でした。

 

中央銀行の政策によってきめられる金利を政策金利といい、各国での短期金利の基礎となっています。
 

短期的な金利は中央銀行の金融政策によって決められると考えてよいでしょう。

 

 

いっぽう長期金利とは10年国債の利回りのことで、市場の思惑に左右されます。

 

こちらの図をご覧いただきます。


長期金利の決まり方
 

 

額面金額100円、満期の10年後には年利2%で償還される債券があったとしましょう。

 

10年以内に金利が2%以上に上がると思う人にとっては、この債券はあまり魅力的ではありません。
 

ちょっとオマケをしてくれるなら買うよ、という意思表示として95円で入札することに。
 

10年後には100円で償還されますから、最終的な利回りは2.6%

 

 

今後金利が下がるという人にとっては、少々無理をしてでも手に入れる価値のある商品です。
 

105円で購入したとしても、10年後の利回りは1.4%

 

この「2.6%」や「1.4%」の金利のことを長期金利と呼んでいます。

 

 

債券価格が下がれば長期金利は上がり、債券価格が上がれば長期金利は下がります。

 

債券価格と金利は逆の動きをする商品なのです。

 

 
 

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経済の動きを追いかけるのに、中央銀行の動向確認は必要不可欠。

 

米国の中央銀行であるFRBで開催されるFOMCは年8回。
 

欧州の中央銀行のECBの政策理事会は月1回。
 

日本の中央銀行である日銀が月2回と少々多いのですが、
 

会議のタイミングが決められているので、ゆるゆる長期投資家にとっては確認しやすい情報です。

 
 

ニュースを追いかけやすいように、
 

ここで日本・米国・欧州の中央銀行と会合名称を確認しておきましょう。

 

 中央銀行一覧



中央銀行は貨幣を発行しているところ、と認識されている人も多いでしょう。
 

貨幣を発行するということは、市場の貨幣供給量(マネーサプライ)に大きな影響を及ぼすということ。

 
 

貨幣数量説に基づけば、市場に貨幣が出回りすぎると

貨幣の価値が下がり物価が上がり、過度なインフレを起こします。

不足するとデフレを起こしてしまいます。

 

となると、中央銀行がインフレを誘導しようとしたら

貨幣供給量を上げればいい、ということになるのですが、これがなかなか難しい。
 

主要先進国の中央銀行はインフレターゲットを概ね2%に設定していますが、

達成できない期間が長く続いています。

 

将来への不安が強いと企業も人も貨幣を貯め込んでしまいますね。
 

こうなると中央銀行が発行しても市場に出回る貨幣の量は増えず、

貨幣不足の状態が続いてしまいデフレからの脱却が難しくなるのです。


中央銀行は貨幣供給量や金利水準を調整する「金融政策」を行いますが、

これだけで景気をけん引することはできません。
 

長期的な景気動向を考えるのであれば、

長期投資家は政府が行う「財政政策」にも着目が必要です。

金融政策と財政政策
 

 

増税・減税はもちろん、公共事業計画や補助金制度は企業経営にも大きな影響を与えます。
 

個別株式の売買判断をするにも、中央銀行の金融政策と政府の財政政策は

長期投資家がおさえておくべきベーシックな教養といえるでしょう。


 

 

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中国を発生元とした新型肺炎への警戒から世界各国の株価が乱高下しています。

株取引ではコロナウイルス関連株の値動きを追う投資家も。

マスクの品薄が取りざたされる中、こんな値動きをした株がありました。

ガーゼなどの医療用材料最大手の川本産業株式会社です。



川本産業3ヶ月チャート
 




デイトレーダーさんたちの間ではちょっとした祭りのモヨウ。 

時系列データでは過去1年間の最安値から最高値が11倍強の値動きです。




川本産業時系列データ
 


お仕事しつつ家庭を大切にしながら

バランスよく資産運用を考える我々長期投資家にとっては食指の動く状態ではありません。



しかし、業界に近い方でなければ知名度が低い会社ともいえますので、

会社研究の良い機会にしたいものです。

こちらが川本産業株式会社の過去6ヶ月のチャートです。


川本産業チャート

 


この会社の株価は長い間500円程度でまったく値動きをしていなかったのですね。

2020年3月期の配当は1株6円の予定です。

500円の時期から保有していた株主にとっては利回り1.2%ですが、

今購入したなら、利回りは0.35%。



コロナウイルスの脅威が落ち着いたところで500円程度の水準に戻るなら

小口を長期保有し、定期預金よりは高い利回りで配当を受け取り

次の高騰期を楽しみにするシナリオも描けなくはないですね。



個人的には配当目的で持つなら東証一部で配当実績が高い会社を狙いたいので

東証二部で比較的規模が小さい会社、

加えて2018年3月期の配当が1株2円の実績値を見ると

うーん、 どうかなあ、、と思ってしまいますね。



いずれにせよ、このタイミングでの長期投資家の参戦はいかがなものかと思います。









 
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